 山本 加世さん](https://www.resortwedding.info/global-image/units/img/25390-1-20250512161850_b6821a0da0586a.jpg)
NPO法人mama’s hug [ママズハグ](代表)
山本 加世さん (愛称:もっさん)
人は誰もが社会貢献者
タッチ&ハグで世界を変える
神奈川県小田原市出身。グリーフケア専門士、Touchケアセラピスト、育児カウンセラー、マタニティセラピスト。
25歳での結婚・出産を経て、2003年ベビーマッサージ講師を始める。2006年mama’s hug設立。
青山クレヨンハウスにて「お腹の上からベビーマッサージ」イベント開催。2008年NPO法人化。
2012年ベビーマッサージを発展させた「TouchHug」発表・mama’shug湘南校開校。
2013年脳科学・皮膚科学・心理術・行動心理学を融合させた「Touch学」発表。
2023年サロン開設。2025年3月小田原市と「全ての子どもに優しいまちづくりに関する連携協定」を締結。
25歳での結婚・出産を経て、2003年ベビーマッサージ講師を始める。2006年mama’s hug設立。
青山クレヨンハウスにて「お腹の上からベビーマッサージ」イベント開催。2008年NPO法人化。
2012年ベビーマッサージを発展させた「TouchHug」発表・mama’shug湘南校開校。
2013年脳科学・皮膚科学・心理術・行動心理学を融合させた「Touch学」発表。
2023年サロン開設。2025年3月小田原市と「全ての子どもに優しいまちづくりに関する連携協定」を締結。

学歴コンプレックスがあっても
子ども嫌いのわたしでも
開口一番「わたし学歴コンプレックスがあって、しかも実は子供嫌いだったんです」山本さんはそう静かに話し始めた。
そんな山本さんがベビーマッサージの資格を作ろうと思ったのは、自身が妊娠中に出会った1冊の本との出会い。
「家庭環境から、自分の子どもを愛せなかったらどうしようと悩んでいた時に、たまたま手にとったのがベビーマッサージの本だったんです。実際にやってみたらとてもすばらしくて。私と同じような人ってたくさんいるんだろうと思い、出産後は伝える側になろうと決意して資格をとりました。学校に通っている時から告知を出しちゃうくらい前のめりで、私虐待の連鎖とか止められるかもしれないって!」と当時の熱い気持ちを笑顔で語ってくれた。
そうやって誕生した『mama’s hug(ママズハグ)』。「ただ、子どものためになるなら、ママの困ったことに対して何かをするサービスをつくりつづけて、20年経ちました」と振り返る。
また学歴コンプレックスに関しては「実は3年くらい前に大学まで通ってエビデンスをと考えたんですが、某大学のとある準教授で産助産師の先生がいて、その先生から新生児用や妊婦用のタッチを教えてくれないかと頼まれたんです。東京では産後ケアがすでに盛んで、そこでやってくれないかと。とはいえ、妊婦や胎児のことって、言語じゃないこと以外で感じることを伝えるんだけど、その時の経験で正直ほとんど間違いじゃなかったな、と実感したんですよ。受け取ったメッセージが間違いじゃなかったと先生に話したら、先生は『薬とかはエビデンスが必須だけど、もっさんのこの感覚はお母さんで2,000人、赤ちゃんなら7,000人の中にあるものでいいんじゃない』という言葉をいただいて」と自信になったそう。
そんな山本さんがベビーマッサージの資格を作ろうと思ったのは、自身が妊娠中に出会った1冊の本との出会い。
「家庭環境から、自分の子どもを愛せなかったらどうしようと悩んでいた時に、たまたま手にとったのがベビーマッサージの本だったんです。実際にやってみたらとてもすばらしくて。私と同じような人ってたくさんいるんだろうと思い、出産後は伝える側になろうと決意して資格をとりました。学校に通っている時から告知を出しちゃうくらい前のめりで、私虐待の連鎖とか止められるかもしれないって!」と当時の熱い気持ちを笑顔で語ってくれた。
そうやって誕生した『mama’s hug(ママズハグ)』。「ただ、子どものためになるなら、ママの困ったことに対して何かをするサービスをつくりつづけて、20年経ちました」と振り返る。
また学歴コンプレックスに関しては「実は3年くらい前に大学まで通ってエビデンスをと考えたんですが、某大学のとある準教授で産助産師の先生がいて、その先生から新生児用や妊婦用のタッチを教えてくれないかと頼まれたんです。東京では産後ケアがすでに盛んで、そこでやってくれないかと。とはいえ、妊婦や胎児のことって、言語じゃないこと以外で感じることを伝えるんだけど、その時の経験で正直ほとんど間違いじゃなかったな、と実感したんですよ。受け取ったメッセージが間違いじゃなかったと先生に話したら、先生は『薬とかはエビデンスが必須だけど、もっさんのこの感覚はお母さんで2,000人、赤ちゃんなら7,000人の中にあるものでいいんじゃない』という言葉をいただいて」と自信になったそう。
タッチで赤ちゃんにコネクト
右脳と右脳で繋がる
赤ちゃんとの対話は非言語ではあるが、山本さんはそれを『ベビートゥース』という。
「現代Bluetoothは当たり前のように繋がっているけど不思議じゃない。でも100年昔の人が聞いたらそれは信じられないことで、それはFAXなんかもそう。ではなぜ信じられるのか?そう、私たちはエビデンスがなくても信じられるんですよ。私もスタッフも、右脳と右脳で繋がっている。いわゆるBluetooth感覚。それを赤ちゃんにはボンディングという技術を使ってタッチをすれば、簡単に赤ちゃんとコネクトできているというのがすごくあるんです。非言語を言葉であらわさなければならないことはない。なんで?と言われるから理由を言わなければならない。でも、嫌だから嫌、だってはだってなんだもんというのを理解することがこれからは必要になると思ったんです。もちろん、便利な社会は進んでいっていい。ただ、もう一方で、絶対に失ってはいけないものを私たちは伝えていかなければならないなと思っています。」
「現代Bluetoothは当たり前のように繋がっているけど不思議じゃない。でも100年昔の人が聞いたらそれは信じられないことで、それはFAXなんかもそう。ではなぜ信じられるのか?そう、私たちはエビデンスがなくても信じられるんですよ。私もスタッフも、右脳と右脳で繋がっている。いわゆるBluetooth感覚。それを赤ちゃんにはボンディングという技術を使ってタッチをすれば、簡単に赤ちゃんとコネクトできているというのがすごくあるんです。非言語を言葉であらわさなければならないことはない。なんで?と言われるから理由を言わなければならない。でも、嫌だから嫌、だってはだってなんだもんというのを理解することがこれからは必要になると思ったんです。もちろん、便利な社会は進んでいっていい。ただ、もう一方で、絶対に失ってはいけないものを私たちは伝えていかなければならないなと思っています。」


生きている人は皆、社会貢献者
だから人と人を繋げていく
「わたしもまわりの人たちに助けられて今がある」と話す山本さん。
「ママズハグは子育ての、と思われがちですが、自分の中では全ての人が対象だと思っています。全ての人が誰かに助けられて生きていて、誰かの役に立っている。生きてさえいれば、誰もが社会貢献者なんです。だから私は社会貢献者たちにサポートがしたいし、お役に立ちたいと思っている。人はひとりでいるよりもふたり、その方が何らかの関係性ができる。だから、実は人が産まれるだけで社会貢献なんですね」と。
もっさん流に考えると、結婚も家族という新しい関係性ができ、出産で新たな命が産まれ、結婚そのものも社会貢献なのかもしれない。
「ママズハグは子育ての、と思われがちですが、自分の中では全ての人が対象だと思っています。全ての人が誰かに助けられて生きていて、誰かの役に立っている。生きてさえいれば、誰もが社会貢献者なんです。だから私は社会貢献者たちにサポートがしたいし、お役に立ちたいと思っている。人はひとりでいるよりもふたり、その方が何らかの関係性ができる。だから、実は人が産まれるだけで社会貢献なんですね」と。
もっさん流に考えると、結婚も家族という新しい関係性ができ、出産で新たな命が産まれ、結婚そのものも社会貢献なのかもしれない。
大好きな人との結婚式は盛大に
大切な人たちとあの場所で
25歳で結婚した山本さんの結婚式について伺った。
「自分が大好きで選んだ人でしたから、絶対みんなに見せたいって思って、ゲストをたくさん呼んで、いろいろこだわって結婚式をやりました」その会場は、なんと小田原の蒲鉾やで有名なあの鈴廣さんのレストラン。
「当時仕事で鈴廣さんに出入りしている商社に勤めていたのがご縁で、絶対ここでやるって決めてました。かなりレアケースですよね(笑)。120人くらいのゲストを呼んで、とにかくみんなで美味しいご飯を一緒に食べたくて。お色直しとか全部とっぱらって、ゲストとゆっくり過ごしたかったし、みんなの前で誓いたかったから人前式で。叔父が障害もあったので、お庭で挙式して、そのままレストランへ。一部の親族からは怒られたけど、主賓の夫の上司が『実は100年前まで家で結婚式するのが当たり前だった。その当時お寺で結婚式をやったら、今の若いもんはと俺も怒られて…。だから僕はいま、人前式という歴史的に変わる瞬間に立ち会えて本当に嬉しい』って言ってくれたんです。本当にやって良かった」と当時を語ってくれた。
また、山本さんは10数年前にプライベートでご友人の結婚式をプロデュースされたこともあったそう。「当初友人は結婚式はひっそりとしたいと言っていたんですが、私が何も臆することない!結婚式は自分が好きで選んだ人を公にする場所だと思ってるからやって欲しいって話をしたら、かよちゃんが言うなら信じるって決意してくれて、かよちゃんがプロデュースしてって頼まれて(笑)会場はもちろん鈴廣さんのレストランを選びました。ゲストはなんと150人くらい!とても楽しいパーティーになりました」鈴廣さんでの結婚式は、山本さんにとっても、ご友人にとっても、自分たちらしい結婚式が叶えられた素敵な想い出の場所となっている。
「自分が大好きで選んだ人でしたから、絶対みんなに見せたいって思って、ゲストをたくさん呼んで、いろいろこだわって結婚式をやりました」その会場は、なんと小田原の蒲鉾やで有名なあの鈴廣さんのレストラン。
「当時仕事で鈴廣さんに出入りしている商社に勤めていたのがご縁で、絶対ここでやるって決めてました。かなりレアケースですよね(笑)。120人くらいのゲストを呼んで、とにかくみんなで美味しいご飯を一緒に食べたくて。お色直しとか全部とっぱらって、ゲストとゆっくり過ごしたかったし、みんなの前で誓いたかったから人前式で。叔父が障害もあったので、お庭で挙式して、そのままレストランへ。一部の親族からは怒られたけど、主賓の夫の上司が『実は100年前まで家で結婚式するのが当たり前だった。その当時お寺で結婚式をやったら、今の若いもんはと俺も怒られて…。だから僕はいま、人前式という歴史的に変わる瞬間に立ち会えて本当に嬉しい』って言ってくれたんです。本当にやって良かった」と当時を語ってくれた。
また、山本さんは10数年前にプライベートでご友人の結婚式をプロデュースされたこともあったそう。「当初友人は結婚式はひっそりとしたいと言っていたんですが、私が何も臆することない!結婚式は自分が好きで選んだ人を公にする場所だと思ってるからやって欲しいって話をしたら、かよちゃんが言うなら信じるって決意してくれて、かよちゃんがプロデュースしてって頼まれて(笑)会場はもちろん鈴廣さんのレストランを選びました。ゲストはなんと150人くらい!とても楽しいパーティーになりました」鈴廣さんでの結婚式は、山本さんにとっても、ご友人にとっても、自分たちらしい結婚式が叶えられた素敵な想い出の場所となっている。


100の言葉よりhugをモットーに
小田原市民が助け合える街に
2025年3月18日、mama’s hugは小田原市と『全ての子どもに優しいまちづくりに関する連携協定』を締結。
「近々ですと、障害者支援をはじめます。困っているお母さんだったりやお子さまたちに、地域や街の人たちが全員声をかけられたり助けられたりできるような学習プログラムを作ろうと思っています。講座を聞くことで、大丈夫?って声をかけられる証をもらえたり、手を繋いで歩けますよっていう証だったりがもらえるような、市民レベルでお母さんを助けますよって言葉をかけられるような勉強だったりができるような支援ができるようになります。障害の人たちが過ごしやすい、障害をかかえる家族やまわりの人たちが楽しく暮らせるようになる街というのは、結果当たり前に高齢者や子どもたちも過ごしやすい街になるはずだから。」
そして、自社としても20周年を迎え、初めて寄付金を集めてみんなと一緒に取り組むプロジェクトを開始。「ハグというのは、みんなでハグできなくても、その基金を通じて、私がいろいろな人たちにハグという知識だったり、場所の提供だったりチャンスとかをハグとして困った人たちにお伝えできるようになります。最後、私が引退する頃は、昔子育てって大変だったんだってね、とか、昔は障害児って言葉があったんだってね、くらい当たり前の世界になることを見届けて次の世代にバトンタッチしたいなっていうのが中長期的な目標です」と地元小田原への想い、人への想いを語ってくれた。
「小田原が大好き。すべてが丁度いいんですよね。丁度良く田舎、丁度良く困らない程度なんでもある。あと一番は、簡単に気晴らしができちゃう場所がたくさんあると思うんです。ちょっと行けば海や川、誰もいないようなところがあって。あと、どこでも神様に守られているんだけど、小田原には280年前にできたSDGSの礎の二宮金次郎先生がいるところに守られているなって。色々な人の愛し方、商売の仕方などの方式を小田原はもっていると思います。この方式を守っていると、まぁまぁ失敗しないんですよ」mama’s hugの未来にますます期待が膨らむ。
「近々ですと、障害者支援をはじめます。困っているお母さんだったりやお子さまたちに、地域や街の人たちが全員声をかけられたり助けられたりできるような学習プログラムを作ろうと思っています。講座を聞くことで、大丈夫?って声をかけられる証をもらえたり、手を繋いで歩けますよっていう証だったりがもらえるような、市民レベルでお母さんを助けますよって言葉をかけられるような勉強だったりができるような支援ができるようになります。障害の人たちが過ごしやすい、障害をかかえる家族やまわりの人たちが楽しく暮らせるようになる街というのは、結果当たり前に高齢者や子どもたちも過ごしやすい街になるはずだから。」
そして、自社としても20周年を迎え、初めて寄付金を集めてみんなと一緒に取り組むプロジェクトを開始。「ハグというのは、みんなでハグできなくても、その基金を通じて、私がいろいろな人たちにハグという知識だったり、場所の提供だったりチャンスとかをハグとして困った人たちにお伝えできるようになります。最後、私が引退する頃は、昔子育てって大変だったんだってね、とか、昔は障害児って言葉があったんだってね、くらい当たり前の世界になることを見届けて次の世代にバトンタッチしたいなっていうのが中長期的な目標です」と地元小田原への想い、人への想いを語ってくれた。
「小田原が大好き。すべてが丁度いいんですよね。丁度良く田舎、丁度良く困らない程度なんでもある。あと一番は、簡単に気晴らしができちゃう場所がたくさんあると思うんです。ちょっと行けば海や川、誰もいないようなところがあって。あと、どこでも神様に守られているんだけど、小田原には280年前にできたSDGSの礎の二宮金次郎先生がいるところに守られているなって。色々な人の愛し方、商売の仕方などの方式を小田原はもっていると思います。この方式を守っていると、まぁまぁ失敗しないんですよ」mama’s hugの未来にますます期待が膨らむ。
mama’s hug (ママズハグ)

住所 | 神奈川県小田原市南町2-1-60 箱根口ガレージ報徳広場となり |
---|---|
公式サイト | https://www.mamashug.net/ |
公式Instagram | https://www.instagram.com/mamashugofficial/ |
別の取材記事も読む
-
暮らす人々 働く人々
mama’s hug[ママズハグ](代表) 山本 加世さん
-
暮らす人々 働く人々
江戸初期創業 大和館(十五代目女将) 安藤 友江さん
-
暮らす人々 働く人々
湘南ベルマーレフットサルクラブ(湘南の要塞・GK) Fiuza(フィウーザ)さん
-
結婚 働く人々
ひらた果樹園(代表) 平田 淳さん
-
働く人々
BLEND(代表) 杉山 大輔さん
-
文化 / 伝統
箱根神社(禰宜) 小澤 篤至さん
-
働く人々
はれやか農園(代表) 槙 紗加さん
-
文化 / 伝統
露木木工所(伝統工芸士) 露木 清勝さん
-
文化 / 伝統
小田原城天守閣(館長) 諏訪間 順さん